非常用発電機の負荷試験の費用相場について解説します。発電機容量や業者による費用相場や依頼する際に注意すべき点についてもまとめています。
非常用発電機の負荷試験にかかる費用は、大容量のものだと従前は100万円を超えることも珍しくありませんでした。費用が高額であるため実施しない施設が少なくなく、東日本震災時には全体の2~3割の非常用発電機が不具合により稼働しないというトラブルも。
現在では、負荷試験が法令によって義務付けられ需要が高いこと、コンパクト化された模擬負荷試験機の普及などから、従来の3分の1程度まで費用が安くなっています。
20kWA以下の場合は15~20万円程度、230kWA以上の場合は30~50万円程度が非常用発電機の負荷試験にかかる費用相場となっています。
非常用発電機の負荷試験費用相場は、発電機の容量や設置状況、負荷試験の方法などによって変動します。なお発電機容量が大きくなればなるほど、負荷試験を行うためには相応の点検ユニットが必要となります。そのため、100%の負荷試験に対応できる業者が少ないだけでなく、費用も高くなります。
法令では30%の負荷試験が義務付けられていますが、業者ごとに料金設定に違いがあるため、事前に見積もりをとっておくことが大切です。
負荷試験では、ケーブルの敷設や養生、運搬費、スタッフの出張費、現地調査代、負荷試験点検報告書作成代などが別途発生することもあります。
見積りを取る際には、総額費用となっているかどうかも確認するようにしましょう。
負荷試験で不具合が生じた場合、修理のため別途メーカーに依頼するとさらに費用が高くなります。
業者を依頼する場合には、負荷試験の実施だけでなく、修理やメンテナンス、予防保全やオーバーホールなどに対応しているところを選ぶとトータルの費用を安く抑えることができます。
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