非常用発電機のメンテナンスやそれに関連する知識について解説。メンテナンスの内容や手順、注意すべき点や法令など、事前に知っておきたい内容について詳しく解説しています。
非常用発電機の点検方法には、負荷試験による点検、内部観察等による点検、予防的保全措置による点検の3つがあり、それぞれ点検の内容や項目、作業時間などに違いがあります。また、法令では予防的保全措置を講じていれば、通常1年に1回実施しなければならない負荷試験による点検または内部観察等による点検を6年に1回のサイクルで実施できることになっています。
非常用発電機の点検を依頼するなら、発電機の状況に応じてさまざまな点検や修理、メンテナンスに対応できる業者を選ぶようにするといいでしょう。
オーバーホールは、エンジンを分解、洗浄して見た目では判断できない損傷や異常を確認し、修理や部品交換をすることで新品と変わらない性能を維持するために行うものです。通常時には稼働しない非常用発電機は、潤滑油の劣化や漏れ、カーボンの堆積などにより、いざという時に機能しないことも。
オーバーホールにはカラーチェックや補修塗装などの流れがあり、費用は高くなりますが機器の大がかりな修理やメンテナンスを防ぐことができるため、結果的にコストを抑えることにつながります。
非常用発電機が何らかの原因で故障してしまうことがあります。故障したパーツや故障の状態、原因とともにどのように対処すればいいのか、修理方法について知っておくといざという時に焦ることはないでしょう。
故障には全く作動しないものから回転数不足、負荷による異常など、さまざまなケースがあり、トラブルシューティングを参考に対処できるものもあれば、専門業者に依頼しなければならないものもあります。事故を防ぐとともに性能を回復させるためには、メンテナンスに定評のある業者を選ぶようにしましょう。
非常用発電機は、関係法令により設置用途や出力容量などによって、さまざまな点検が義務化されていることについて知っておかなければなりません。特に、消防法では不特定多数の人が使用する施設において、火災時の消防用設備に電力を供給する非常電源としての規制が設けられています。
総合点検は年に1回実施することが義務付けられていましたが、消防法の改正により条件を満たせば6年に1回に延長されました。設置基準や関係法令を理解して、非常用発電機を適切に設置、維持、管理することが大切です。
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